現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
経営再建中の中堅ゼネコンの熊谷組の株価急落が止まらない。13日の東京株式市場で前日比3円安の9円となり、ついに1ケタに突入し上場来安値を更新した。
「51社リスト」に含まれる過剰債務企業の株価はいずれも低迷が続いているが、同社の急落は際立っており、「信用不安が広がり、経営に深刻な影響を及ぼしかねない」(市場筋)と懸念する声も出ている。
13日の東京市場では、平均株価が10月10日に付けた終値ベースのバブル崩壊後最安値(8439円)をほぼ1カ月ぶりに更新した。ここにきて株安が再び加速しているのは、大手銀行株と過剰債務企業の下げが最大の要因だ。
市場では「骨抜きになったと思われていた不良債権処理加速策が、竹中平蔵金融・経済財政担当相の巻き返しで、超ハードランディング路線が復活してきた」(銀行系証券)との見方が台頭。この結果、大手銀行や過剰債務企業に対する信用リスクが改めて注目され、下げを加速させているというわけだ。
中でも、市場のターゲットにされたのが熊谷組だ。同社は昨年3月期決算で、メーンバンクの三井住友銀などから4500億円の債務免除(借金棒引き)を受け、再建を目指している。棒引き組ゼネコンや51社リスト企業の中でも、株価1ケタは同社だけ。
同社株は棒引きを受けた後も額面50円割れの水準で低迷。昨年12月、上場来安値の16円を付けた後、一時持ち直したが、9月末に竹中氏が金融相に就任した“竹中ショック”で、下落に転じ、「ハードランディング路線の復活」で一気に1ケタに突入した。
市場関係者によると「投機筋が空売りなどで売り叩いているわけではなく、個人投資家を中心とした現物株の投げ売りが中心」という。
「三井建設は住友建設と合併し、フジタも会社分割に踏み切るなど他の棒引き組ゼネコンが抜本的な再建へと踏み切っているのに比べ、対応が遅れている」(ゼネコン担当アナリスト)ことが、同社の下げをきつくしているようだ。
市場では、「資材納入先に信用不安が広がる可能性もある。会社分割で技術力の高い土木分野に特化するなど新たな再建計画が急務」(準大手証券)との声も出ている。
Yahoo熊谷組掲示板
http://messages.yahoo.co.jp/?action=q&board=1861