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2002/11/12(火) 13:56 JST2002/11/12(火) 13:56 JST
下げ止る兆候の見えないドル・円相場は昨日の海外市場で一時、119.10まで売られた。10月23日の陰線から数えてこれで 14日間連続、下げっ放しだ。このような事態は滅多にないことである。1985年からのデータを調べてみても、今回を除けば 1985年6月末から 12日間連続陰線(途中に寄引き同値線を一日含む)が最高であった。常識的(これが時として怖いのだが)にはさすがに突っ込み売り警戒であろう。一旦はドルが戻す展開が見込まれる。少なくとも 125.65⇒119.10の下げ幅に対して 23.6%戻ると見てターゲットは 120.65レベル。ここは雲の下限や 89日線が横たわる、強い抵抗になりそうである。38.2%戻しを想定すれば 121.60レベルがターゲットになる。ちょうど、雲の上限あたりである。
これだけ下げ続ければ通常、ドルが自律反転しておかしくない。しかし、下げの形が強烈であること、下げの過程でそれほど強い陰線が出ていない(つまり、まだ完全に売り切れていない可能性がある)点などを考慮すれば、短期的に半値戻しは期待しにくいのではないか。むしろ、一旦修正が入ったあと再びドルが売られるリスクが大きい。値頃感から新たなドル・ロングをつくるのは慎重にしなければならいないだろう。また、ドル(ドル・ロングポジション)を抱えているプレーヤーは売り逃げて身軽になってから再出発することも一考ではなかろうか。
2002/11/11(月) 01:28 JST
ドル・円相場はついに 120円を割り込んでしまった。テクニカル上の節目を簡単に突破。しかも陰線が連続しながら反発のないまま下げ続けるという、少し不気味な展開だ。当初、ドル・ブル派にとっては上図のように 121.37より上でドルが折り返して五波に発展する上昇パターンを描いてほしかったのだが、121.37を下回るどころか心理的な壁であった 120円も破ろうとしており、都合の悪い状況になりつつある。
115.50からのドル上昇が三波形状になったということは
115.50⇒125.65の上昇波動が単に 135.20⇒115.50の下落に対する修正波に過ぎなかった。下手をすれば、135.20からのドル下落がを構成し、長期的なドル下落の序曲が実はすでに始まっていた。または、 浮アのあと仮にドルが反転上昇するとしても五波形態が望みにくく、ドルが大幅に上昇する可能性が低くなった
ことを意味する。
もちろん、相場では何が起こるか完全に予測することは不可能であるから、ドルがこのあと反転して大幅高(例えば 150円まで上昇するなど)になる可能性はゼロではない。しかし、これまでの波の形状から判断して、そのような事態が起こる確率は「以前から比べると低くなった」(こういう表現をせざるをえないのが苦しいところ)と予想される。ただ、ドル・ブル派が望みをつなぐとすれば、図(ドル・円月足)のような壮大な三角保合い−3,4ヶ月かけて 130円前後まで反転上昇するケース−は想定し得る(しかし、それを最後にドルは長期凋落トレンドをたどるリスクあり)。
これまで長期的にはドル・ブルの立場を取ってきたのだが、それを不安にさせるような条件が以前にも増して揃いつつあるのが今の状況かもしれない。まだ完全にドル高を諦める段階には至っていないものの、これまでそれほど懸念していなかった長期のドル下落リスクに敏感にならざるをえない。一例として図のような三角保合いを形成する可能性は残っているとはいえ、油断は禁物である。中期的に仮にもこのままドルが下げ続けた場合、特に月足におけるサポートライン(今月は 114.11)には多大な関心を払わなければならない。これが破られるとき、ドル高の芽が摘まれるおそれが十分すぎるほどあろう。ガタガタの日本経済。円高に行くはずもなかろうと見るひとが多数いるに違いない市場に "円高の足音" がかすかに聞こえてくるような、いやな感じである。
<東短リサーチ>為替コメント・12日ドル119円台後半で小動き=財務相の円高け
ん制発言で
NAA 1555 : 2002/11/12火曜日17:06
11時過ぎからドル円相場は、ドル売り優勢の展開となり119円60−65銭の水準でもみ合 いを続けていたが、正午前に塩川財務相が、衆院財務金融委員会で、円高が急激に進行 していることについて「非常に国際問題として慎重に扱うべき問題だ」、円高水準につ いては、「2週間足らずでこれだけ変動するのは急激だ。加速が続くなら、適当な措置を 取らないといけない」と述べ朝方閣議後の発言よりややトーンの高い発言で急激な円高 進行への懸念を示し状況によっては為替市場へ介入することを示唆した。
この発言をきっかけにドルの買い戻しが活発となり119円75銭近辺まで上昇、暫く同水 準でもみ合った後、再びドルの買い戻しが入り朝方の高値119円87銭の迫る水準まで上昇 した。しかし119円台後半では、戻り売り売り意欲も強く戻り売りと買い戻しでもみ合い となり119円75−85銭の高値圏での推移となった。その後ドル円は、海外勢の戻り売りに 上値を抑えられ119円70−75銭まで反落、手掛かり材料難から119円70−80銭で小動き、 ユーロドルは、1.00台後半で小動き、ユーロ円も120円75−85銭の狭いレンジでの小動き となっている。
午後の日経平均株価は、買い戻し優勢で小反発、その後は、様子見気分が強まり結局4 円40銭高と4営業日ぶりに小反発して終了した。
欧州勢の参入後は、ややドル買い先行、一時ドル円は119円85銭まで上昇しかしドル円 の上値は重く東京勢の売りですぐに元の119円75銭近辺まで値を戻しゆっくりと下落基調 となっている。
東京時間帯は、通貨当局関係者の円高けん制発言で介入警戒感の高まりから下値攻めが 難しく、一方イラク情勢の緊迫化や米経済の先行き懸念で積極的にドルを買う材料は見 受けられないため動きがとれず、狭いレンジ内でポジション調整中心の方向感のない値 動きとなった。
5時前に海外筋のドル売りが入りドル円は、119円50銭を割り込んできている。
☆「115円台まで日本は円売り介入せず」 ベアー・スターンズ予測
NAA 1262 : 2002/11/12火曜日14:19
【NQN】ベアー・スターンズ・インターナショナル(ロンドン)は11
日付リポートで「日本は1ドル=116円を上回る水準まで介入しな
い」と
の見通しを公表した。黒田東彦財務官らは「円高進行はファンダメンタ
ルズ(経済の基礎的条件)にそぐわない」と懸念を表明しているが、「
この表現はたいてい警告の第一段階」と指摘。「次に来るのが実弾介入
になるはずだ」とみている。しかし「現時点で日本の通貨当局が本格的
な市場介入の準備ができているとは考えられず、実施は早くて数週間後
で、115円台まで円が急伸する局面にならなければ現実味はなさそうだ
」と予測している。
日本の通貨政策に対する海外の見方については、12日付英フィナンシ
ャル・タイムズ紙が「財務省・日銀が市場介入を示唆した」と報じる一
方、「米国発の悪材料に起因する円高・ドル安局面では介入効果も限ら
れる」との市場の受け止め方を紹介している。
以上クイック