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l 株、下値メド見当たらず・水野氏 厳しさに耐え不良債権処理を
NAA 1064 : 2002/11/12火曜日12:05
【NQN】水野和夫・三菱証券チーフエコノミスト 日経平均株価はバ
ブル経済崩壊後の安値水準で低迷している。日本経済の厳しい状況はし
ばらく続きそうで、正直言って日経平均の下値は予想がつかない。10月
10日に記録した取引時間中の安値(8197円22銭)では下げ止まりそうに
なく、その下は7000円になるのか、6000円になるのかはメドが立たない
状況だ。
景気循環の面では、回復のピークを迎えつつあり、今後は再び悪化傾
向が鮮明となりそうだ。政府による産業と企業再生の基本指針では、債
務残高を年間現金収支の10倍以下に減らすことが盛り込まれるとみられ
るが、この基準に従えば、就業人口の面で日本経済を支えている中小企
業に大きな影響が出るだろう。こうした経済環境下で不良債権処理を加
速させるわけだから、当面厳しい状況は覚悟しなければならない。本来
やらなくてはならない不良債権処理などの構造改革を先送りしてきたつ
けが出ていると言える。
ただし、構造改革は本来避けて通れないものであり、経済環境が厳し
いからといって、もはや先送りは許されない。失われた雇用を吸収する
ために、時間はかかっても新しい産業を立ち上げるなどの対応は必要だ
が、今は厳しさに耐えながらも粛々と不良債権処理などの構造改革を進
めなければならない。
l 株、上昇続くかは疑問・志村氏――先行きの不安払しょくを
NAA 1601 : 2002/11/12火曜日17:29
【NQN】志村典男・中央証券運用業務部長 12日の日経平均株価は小
反発して取引を終えたが、上昇が続くかは疑問だ。きょうは公的年金資
金の買いと、それに追随した証券会社の自己売買部門の買いが相場を下
支えしたが、ほかに積極的な買い主体は見あたらない。日経平均で心理
的な節目となる8000円程度の下値は念頭に置かざるを得ない。
相場底入れには、日本経済に対する先行き不安を払しょくする必要が
ある。そのためにも、小泉純一郎首相は自ら景気回復に向けた青写真を
示すべきだ。具体的には、早急に銀行の自己資本を強化して金融システ
ムを安定化させ、同時に法人税減税などを柱にしてアジア諸国との競争
に耐えうるような経済活性化策が求められる。このまま政策論議が進展
しなければ、株価下落を通じて政策発動を促す「催促相場」の色彩を濃
くするだろう。
株式市場の参加者を拡充することも優先課題の一つだ。外国人投資家
は売り越しを継けているうえ、国内の機関投資家も戻り待ち売りの機会
をうかがっている状況で、需給関係が極端に悪化しているからだ。頼み
となるのは個人投資家だが、現行の複雑な証券税制のままでは株式に資
金を振り向ける動きは限定される。厚みのある相場形成を促すためにも
、株式譲渡益や配当金への税率軽減なども含めた投資家優遇策が求めら
れる。
以上クイック