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金融庁の高木祥吉長官は11日の会見で、北海道銀行(本店・札幌市)が03年3月期決算で大幅な赤字に陥り、優先株を無配にすると発表したことについて、「頭取辞任や収益向上策、リストラについて発表しており、対応は今後の動きを見てよく考えたい」と述べた。優先株の無配で国は議決権を持つことになるが、道銀が計画通りに再建を進められるかどうか、注視していく姿勢を示したもの。
高木長官はまた、「責任の明確化と経営健全化が最も重要で、そういう形になっていくのかどうか注意してみたい」と述べ、銀行経営の健全化に必要な場合には、議決権を行使する可能性があることを示唆した。
道銀には、00年3月に450億円の公的資金が投入され、国は優先株を引き受けている。【小林理】