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コメルツ証券会社東京支店・ファンダメンタルリサ−チ部ストラテジストの宮島秀直さんは、「英国・大陸欧州投資家が、今週以降、再び日本株の売りを拡大する可能性が高まった」と語る。これら投資家は外国投資家のなかでも日本株の組み入れ比率引き下げが遅れており、今後の売り圧力を最も温存しているとみられている。
<世界的な売り圧力が日本株に与える影響は・・・>
欧州投資家は、英国投信を中心として、10月にトヨタ、日産、ホンダなどの自動車株、三菱、住友など大手商社株、JP東日本、ヤマト運輸などの運輸株を買い増す一方、精密機械、電機、その他金融株を売り越している。さらに、米国グローバル投信が底値買いを行い直近株価が上昇している銘柄に焦点を当てて売る傾向が見られる。ECBの金融政策に失望する一方、米株の息切れ感が広がるなか、欧州投資家の売り圧力が世界の株式市場にも広がる過程で、日本株にどのような影響が考えられるか。宮島さんは今後、欧州投資家の売りが進む過程で、「これら10月に組み入れを引き下げられた銘柄や、米国投信の買いによって株価が上昇した銘柄に売りが集まる公算が強い」と見ている。
<大陸系が注目する、100年以上の歴史持つ英投信>
英国投信の10月時点のウエイティング変更状況を見ると、自動車、証券、商社、運輸株の一角を除いては、「幅広いセクターで売却が進んでいることが分かる」と言う。また、NTT、キャノン、花王、東京エレクトロンなど、10月以降、米グローバル投信がコンスタントに底値を拾い株価が上昇した銘柄を逆に売却していることも特徴。その上で、次のようにコメントする。「97年以降大幅に運用を拡大した大陸欧州の国際分散投信が、100年以上の歴史を持つ英投信の動きに注目し、また、似た動きをすることに鑑みて、これらの売買の方向性は大陸欧州投信に影響を与えることが予想される」