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「銀行を信用するのは難しい」。金融庁の「金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム」のメンバーで、経営コンサルティング会社社長の木村剛氏が9日、東京証券取引所の個人投資家向けイベントで、持ち前の「激辛講演」をした。
木村氏は、自らも作成にかかわった「金融再生プログラム」が銀行の資産査定や自己資本に疑問を投げかけたのと同様、「不良債権総額が5年間で増えたのに、貸し倒れ引当金は減っている。これでは信用するのが難しい」と銀行不信を展開した。
「経営陣が退職金をもらうため自己資本比率を保ち続けようとすれば、貸し出しが増えるわけはない」「銀行の給料が高いのは金貸しのプロだから。しかし、本業で見通しをはずしているから、信用が戻ってこない」と銀行批判を続けた。
さらに、8日に金融庁が検査と銀行の自己査定の格差を初めて発表したことに触れ、「金融庁は信頼を得るための一歩を踏み出した」と、最近の変化を強調した。
一方、経済の現状については「日銀が金融緩和を続けても銀行は国債を買っているだけ。巨額の不良債権とじゃぶじゃぶのマネーの上で均衡を保っている非常に不思議な状況だ」と分析。「国は役に立たない。年金は破綻(はたん)している。家族と財産は自分で守るしかない」と投資家に訴えた。
(16:56)