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地方銀行の北海道銀行(本店・札幌)は8日、多額の不良債権処理で2003年3月期決算の税引き後赤字が367億円に達する見通しになったとして、政府が保有する優先株も含めて配当を見送ることを決めた。藤田恒郎頭取はこの責任を取り、来年6月の株主総会後に退任することを明らかにした。
北海道銀は今年9月に金融庁の検査を受け、不良債権処理が不十分と指摘された。これを受け、9月中間決算で不良債権処理促進のため債務者格付の厳格化と引当強化などを行い、約528億円の不良債権を処理した。
さらに、株式市場の株価下落の影響で、保有株式について約97億円の減損処理を行った結果30億円の黒字を予想していた9月中間決算の税引き後利益が、392億円の赤字に転落する見込みとなった。2003年3月期も当初予想の90億円の黒字から367億円の赤字になるとしている。
国は2000年3月、同行の優先株を引き受ける形で450億円の公的資金を注入しており、藤田頭取はこの日の記者会見で配当見送りについて「経営目標を達成できなかった経営責任は大変重い」と述べた。
(11月8日20:43)