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金融庁は8日、不良債権をめぐる大手銀行の自己査定と当局査定の格差を公表した。回収に注意が必要な灰色債権を含めた不良債権額について、銀行側が約34兆6000億円と査定したのに対し、当局検査では47兆円を超え、格差は35.9%に達した。銀行が過去に不良債権を甘く見積もっていたことが浮き彫りになった。
自己査定と当局査定の格差の公表は10月末に発表した金融再生プログラムに盛り込まれた。破たん銀行を除けば公表は初めて。検査の指針となる「金融検査マニュアル」を初めて適用した大手銀行15行への一巡目の検査(2000年3月期―2001年9月期)について集計した。
将来の貸し倒れに備えた償却・引当額の査定でも格差は鮮明。銀行側が約10兆4000億円と査定したのに対し、金融庁は約15兆3000億円の処理が必要と指摘。格差は47.1%に上り、大幅な償却・引き当て不足に陥っていたことを裏付けた。格差が広がった理由について金融庁は「経営不振に陥った企業の財務内容を正確に把握していない例などが多かった」(検査局)としている。
(20:44)