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日経金融新聞
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http://www.nikkei4946.com/
ロシア企業による起債環境の好転を後押ししそうなのが、一九九八年に一度はデフォルト(債務不履行)となったロシア国債の信用力の回復だ。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは月内にもロシア国債(外貨建て)の格付けを最大二段階引き上げる方向で見直すと表明。実現すれば「ダブルBプラス」格と投資適格の一歩手前まで改善する。
ムーディーズによると、格付け見直しの理由は「財政収支と経常収支の目覚ましい改善」。二〇〇二年の国内総生産(GDP)に対する政府債務の比率は四九%と九九年の半分に低下する。
金融危機に見舞われたアルゼンチンなど南米の新興市場国とは対照的に、指標となるロシア国債三十年物利回りの米国債とのスプレッドは直近で約五・五%と、一%程度縮小した。十月末に外国人を含め百人以上が犠牲になったモスクワ劇場占拠事件も株式・債券市場に与える影響は限定的だった。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)もロシア国債の格付けを現在、ムーディーズと同じ「ダブルBマイナス」に設定している。しかし、財政・経常収支の改善は原油高に負う部分が大きく「不安定な政治情勢や銀行改革の遅れを踏まえると、格上げは時期尚早」と見方が割れている。