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米連邦上下両院議員などを選ぶ5日投票の中間選挙は同日開票作業が進み、テロとの戦いを続け、対イラク攻撃を目指すブッシュ大統領に対する国民の支持を背景に共和党が予想以上の強さをみせた。AP通信によると、民主党が制していた激戦の上院を奪還する見通しとなった。下院(定数435)も過半数を維持するのは確実で、共和党が勝利を収めた。
34議席が改選される上院(定数100)では、両党の接戦が続いているが、共和党は激戦区のニューハンプシャー州でスヌヌ候補、ノースカロライナ州でドール候補が当選を確実にした。
昨年9月の米中枢同時テロ後の初の国政選挙となった今回の選挙だが、安全保障問題を前面に押し出したブッシュ共和党政権の戦略が奏功、ブッシュ大統領が信任を得た。2004年の大統領選再選に向けて弾みとなりそうだ。
AP通信によると、米東部時間5日午後11時半(日本時間6日午後1時半)現在、上院は共和がヘーゲル候補(ネブラスカ州)など14選挙区、民主がケリー候補(マサチューセッツ州)など9選挙区で当確となり、獲得議席は非改選議席を合わせ、共和43、民主45。下院の当確は共和197、民主154。
36州で行われた州知事選では、ブッシュ大統領の実弟ジェブ・ブッシュ知事が当確となったフロリダなど共和が11州、民主が3州。しかし全般的には27州を押さえていた共和党が守勢に立たされており、数州で知事の座を明け渡すとみられている。
中間選挙では政権与党が議席を減らす例が多いが、世論調査などによると、経済問題などで共和党攻撃の決め手を欠いたことなどが原因で、民主党が伸び悩んだ。
開票では、上院選を中心に激戦区が多いことなどから大勢確定が遅れる可能性もある。またルイジアナ州では、1位の候補者の得票率が50%に達しなければ12月の決選投票に持ち込まれるため結果確定はさらに遅れ、フロリダ州での再集計や訴訟で混乱した2000年大統領選の再現となる恐れもある。(共同)