現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
竹中平蔵経済財政・金融担当相は6日の衆院財務金融委員会で、「インフレターゲティングを重要な政策として、ぜひ議論したいとかねがね申し上げている」と述べ、物価目標設定を前向きに検討すべきとの考えを改めて示した。公明党の上田勇氏に対する答弁。
また、竹中担当相は「いまのマネーサプライ(通貨供給量)の伸び率は低い。日銀は結果的に、もう少し高くなる運営を期待したい」と要望した。
担当相は「日銀側はベースマネーを30%ぐらい増やしており、日銀としては、いっぱい、いっぱいだという言い方をする。これはこれで理解できる」と指摘した。
そのうえで、「しかし、銀行の信用創造力が弱まっており、金融庁としては不良債権処理に関して一段と行う努力をするつもりだ。日銀でもそうした点を踏まえながらマネーサプライがもう少し伸びて、経済を安定的に発展させるよう努力していただきたい」と重ねて強調した。
「インフレターゲットでしっかり議論」
担当相は「デフレの複雑な要因の1つとして金融がある」としたうえで「人々の、デフレが続くのではないかとの予想を払しょくするためにも、いわゆるインフレターゲティング論が重要、という専門家の意見がある。しかし、一方で、技術的な困難さも含めて否定的な意見もあり、専門家の間で意見が分かれているのが現状」と指摘した。
現状の金融緩和の効果について、担当相は「現実問題として、日銀はゼロインフレになるまで現下の金融緩和を続けると言っているので、ひじょうに弱いかたちで(インフレ)目標のコミットメントをしているとの解釈もできる。その意味では、上昇率でいくのか、水準でいうのか、という問題もある」と一定の評価をしつつも、「物価目標についてしっかり議論しなければと思っている」と繰り返した。