現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
経済協力開発機構(OECD)のドナルド・ジョンストン事務総長は四日、日本経済新聞社などが開いたシンポジウムで講演し、小泉内閣の構造改革について「ペースを加速する必要がある」と強調した。年功序列の雇用制度や起業の難しさが日本経済の問題点だと指摘。「経済が上向いてきても、改革の手を緩めては持続的な成長にならない」と述べた。
同時に講演した竹中平蔵経済財政担当相は「税制改革や特区の議論を進めていく」と強調。国際競争力の低下を指摘したうえで、「小泉内閣が掲げる『改革なくして成長なし』という考えが的確だと思う」と述べた。
基調講演の後のパネルディスカッションでは野村総合研究所のリチャード・クー主席研究員が「構造改革の必要性はあるが、バランスシート調整が終わるまでは財政で景気を維持すべきだ」と主張。NECの鈴木祥弘特別顧問は「ブロードバンド(高速大容量)通信が新規事業や雇用を生み出す可能性があり、インフラ整備を急ぐ必要がある」と述べた。
21世紀政策研究所の田中直毅理事長は「小さい政府の実現と年金制度の見直しが構造改革のポイントになる」と指摘した。