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内容は、本屋さんで読んで下さい(笑)。
・真に驚くべき点は、これほど多くのブーム・バスト・・(バブルとバブル崩壊)のサイクルを経験して来たにもかかわらず、われわれが今なお金融市場の仕組みを正しく理解していないことだ。
・今日広く流布している常識では、市場は均衡に向かうものとされている。・・これはモノを扱う市場に置いては真実かもしれない。だが、金融市場では、断固としてノーだ。
・金融市場で起きることが、その金融市場に反映されているはずの経済的ファンダメンタル(実体経済)に影響を与えてしまう可能性がある(再回帰性と呼ぶ・・このことが均衡を与えない)。
・金融市場のグローバリゼーションは市場原理主義のプロジェクトであり、驚くべき前進を遂げたがその後短所が露呈した。
市場原理主義は危険で誤ったイデオロギーである。
・(理由)金融市場の仕組みを根本的に誤解しているため。
「金融市場は均衡を目指すモノで、資源の最適配分がされるもの・・」という誤解。
・(理由)個の利益追求が公共の利益となるという私利私欲の追求に倫理性を与えてしまった。(金融市場が均衡を目指す傾向がないのなら、利益追求は不均衡を助長するだけであるから)
・市場原理主義の危険性が特に明白なのが国際的な領域である。市場原理主義に任せた結果、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、タイ、インドネシア、韓国、ロシア等多くの国が壊滅的な打撃を受けた。
・IMFの救済を市場原理主義をゆがめるモノとして「民間による救済」へ方針を転換し金利の上昇を招き開発途上国の経済成長をさらに阻害した。
・米国は88年のLTCM(ヘッジファンド)の破綻など繁栄を脅かすものには必ず積極的に介入したのであり、市場に任せてはいなかった。
以上、簡単にピックアップしました。カッコ書きは私の注釈です。最後に、ソロスは、このような金融市場の姿から、規制の必要性を述べるとともに、本質的なことは人々の心に倫理性が必要であることを述べています。
金融関係者には違和感をかんじるだけかもしれませんが・・。
彼が成功後、自分の出生地の東欧支援を目指し多額の投資をしながら失敗した、その後資本主義の限界を口にし、今は投機に倫理性を求めています。
「儲からなければ生きてはゆけない。モラルがなければ生きている資格がない。」
前にもカキコしましたが、再度、某国メガバンクの経営者諸氏へ贈る言葉です。