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「われわれは何も“竹中プラン”そのものに反対しているわけではない。この点については絶対に間違わないでいただきたい。それでは何を問題にしているのかというと、竹中平蔵経財・金融相の議論の進め方自体に非常に大きな問題がある、ということなのです」(大手都銀経営中枢幹部)
一昨日(23日)の夕刻5時、竹中経財・金融相は大手12銀行の首脳を呼び、“意見交換会”を開いた。
前述のコメントは、この“意見交換会”に同席した大手都銀経営中枢幹部のものだ。
会合の所要時間は約1時間。
会合の冒頭、竹中経財・金融相は、こう切り出したという。
「平成16年度までに不良債権処理問題を終結させることを目的に議論している。特命チームは何かを決めるための機関、組織ではない。“決める”のは、あくまでも首相と私です。首相と私が2人で話し合って決めるのです。現在、マスコミなどで報道されている“竹中案”はすべて揣摩憶測のたぐいです。したがって、そのことを信用することなきようお願いします。まだ何も決まっていません。今日は、みなさんの意見をうかがうために集まっていただきました。さあ、どうぞ意見をおっしゃってください−」
まさに突き放したように、こう竹中経財・金融相に言われた各行首脳は、みな一様に戸惑ってしまったという。
「出席者サイドとしては、会合の冒頭で“竹中プラン”の概要について多少なりとも説明が行われるものと思っていた。普通に考えて、後で回収するにしても“竹中プラン”に関するレジュメや要点メモのたぐいが配布されるものと想定していたのです。ところがそうしたものは一切なしの状態だったのです。しかも竹中経財・金融相は、一連のマスコミ報道はすべてウソだと言う。そうなると、われわれとしてはいったい何に対して意見を言ったらいいのか、ということになってしまう」(大手都銀経営中枢幹部)
金融庁幹部が言う。
「そもそも竹中経財・金融相自身に、銀行トップの意見を真剣に受け止めるなどという気持ちはサラサラなかった。23日の会合についても、とりあえず銀行サイドの意見も聞きました、という単なるアリバイ作りでしかなかった、と言っていいでしょう」
大手都銀トップが言う。
「竹中経財・金融相の『まだ何も決まっていない』という発言は、大ウソだ。私自身、竹中経財・金融相の記名がなされた“不良債権問題の終結に向けたアクションプラン−主要行に対する公的支援を通じた経済再生”と題した数十ページにのぼるペーパーを実際にこの眼で見ている。このペーパーには連番が打たれ、極秘扱いで官邸、金融庁、自民党などに配布されているはずだ−」
こうした一連の経緯から考えて、竹中経財・金融相は銀行業界と同じ土俵に乗って議論をするつもりはまったくなさそうだ。
その一方で竹中経財・金融相は各行トップに対して、「平成15年度から新しいルールを導入する」と明言しているのが実情だ。
「“外形標準課税”を導入する際に東京都が進めたやり口と、今回の一件はあまりにも酷似している。いずれにしてもわれわれは徹底的に抗戦する−」(大手都銀幹部)
“密室主義”−この批判に対して果たして竹中経財・金融相はどのようにこたえるのだろうか。