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速水日銀総裁は、インフレ目標に関する質問に対して、「消費者物価の前年比がゼロ%以上になるまで、思い切った金融緩和の枠組みを続けると言っている。現在のこの宣言の下、思い切った資金供給をすることが義務である」と述べた。
参議院予算委員会で峰崎直樹議員(民主党)の質問に答えたもの。
速水総裁は、インフレ目標導入について、「現在の状況のもと、インフレターゲットを導入することは適当ではない。インフレターゲットは金融政策の透明性を高めるという狙いがある。達成する手段、メカニズムの裏付けを伴って初めて意味を持つ」との考えを示した。
また、いつまでに消費者物価指数の前年比ゼロ%以上を達成するのか、という質問に対し、「いつまでという期限を言われても困るが、構造改革が進展し、民需が伸びてきて経済が成長していく。物価は経済の成長に大体、1年遅れて上下するもの。小泉首相が、構造改革なくして成長なし、と言われるが、成長なくしてデフレの解消はない、と思っている」と答えた。