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「竹中君は自分が間違えば国民が路頭に迷うという自覚も責任感もない」
小泉内閣の経済政策を一手に握った竹中平蔵経財相兼金融相だが、株価は連日のようにバブル崩壊後の最安値を更新、日本経済は絶命寸前だ。後先も考えずに「企業も銀行も大きすぎて潰せないということはない」なんて言ってしまう無神経さには、竹中氏の大先輩で元一橋大学長の都留重人氏(90)も怒り心頭。痛烈な竹中批判をブチまけた。
「竹中君は日本経済の未来を担う要職にあるにもかかわらず、頭の中は学者そのまま。小泉内閣での仕事も日本の将来を考えてというより、自分の経済理論を実践するのに都合のいいチャンスぐらいにしか考えていないんじゃないか」
都留氏は米ハーバード大大学院修了後、昭和22年に経済安定本部(経企庁の前身)の副委員長に就任。「傾斜生産方式」を打ち出し、見事に戦後の復興を成し遂げた。
その後、一橋大教授などを経て同大学長に就いた。ダンディーぶりは相変わらずで、今でも経済専門書はもちろん、新聞、週刊誌に目を通し“生涯現役”といった風情だ。
「竹中君が打ち出す政策は不良債権処理、ペイオフ延期、公的資金の強制注入などいずれも問題の先送り、その場しのぎでしかない。一つ一つの政策がバラバラで、何を意図しているのか分からない。竹中君の頭には経済回復の筋書きが描けていないのです」
不良債権処理問題について、こう批判する。
「不良債権問題の根本は企業が土地を担保に銀行からカネを借りるシステムそのものにあり、ここにメスを入れなければ問題は解決できません。それなのに、竹中君は巧みな話術で不良債権問題を個々の金融機関の問題にスリ替え、公的資金の注入こそが唯一の解決策のように論じている。しかし、1955年を基準とした場合、地価の上昇率は依然として卸売物価指数のそれの10倍近くに達するため、今後も地価は下がり続けるでしょう。この土地問題を無視した竹中君のやり方では不良債権問題は永遠に解決できません」
竹中氏が日本経済をドン底に突き落とすのも平気で、強引な政策に走るのはなぜか。
「竹中君はかつて『小泉さんに頼まれたからやっているだけで、やるべき仕事を終えれば早く大学に帰りたい』と言っていた。彼は政策科学者を自称しているが、政策科学者は社会経済の医者ともいうべき存在で、説明責任や結果責任があって当然。診断や療法を誤ったときは1億2000万人の国民が路頭に迷うことを自覚していないことが彼の最大の問題です」
ならば、竹中氏に直言しては? と水を向けたが「あんな無責任な竹中君とは対談の要請があっても、こちらから願い下げだね」とかわした。