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竹中平蔵金融・経済財政担当相が22日予定していた不良債権処理策・中間報告公表を先送りするに至った自民党側との激しいやり取りの詳細が23日明らかになった。青木幹雄参院幹事長が「これで、また株価が下がっても、何がどうなっても、あんたがその全責任を取るのかね」と迫った末の先送り。小泉純一郎首相は、引き続き竹中氏を後押しせざるを得ない立場にあり、党側に対案があるわけではないが、竹中氏に対する不信感が一気に爆発した形だった。
自民党八役と竹中氏との22日の「対決」は、金融庁の「金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム(PT)」中間報告案が同日一斉に報じられたのをきっかけに急きょ設定された。
説明に訪れた竹中氏に、堀内光雄総務会長は「アメリカがやっている弱肉強食をそのまま日本に持ち込む内容で、到底のめない」と批判。他の出席者も「今日、中間報告を発表したら明日の株価は大変なことになる」と、「竹中ショック」再来への懸念を口々に主張した。
1時間にわたる議論の後、竹中氏は「これをもって(党は)了承したということにしてもらいたい」と打ち切りを宣言しようとしたが、青木氏は竹中氏に「責任を取れるのか」と詰め寄り、さらには麻生太郎政調会長に対しても「あんたも党の政策責任者として、こんな内容になるまで知らなかったでは済まされない。党の責任はあんたがすべて取れ」と批判した。
これに対し、竹中氏は「(責任を取ることになっても)構いません」とも応じたが、党側の了承を得ることが出来なかった。
「竹中批判」は閣内にも飛び火。鴻池祥肇防災担当相は23日午前の閣議後会見で、「同じ方向で進む船ならば、お互いの連絡は必要だと思う。それがどうも突拍子だったんじゃないか。特に政治家でない閣僚はそういったことは不慣れだ」と語った。