現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
「長者番付」がなくなる――? 政府税制調査会(石弘光会長)は22日開いた基礎問題小委員会で、「番付」のもととなる高額納税者の住所や氏名を公表する制度を廃止する方向で検討を進めることを決めた。個人情報保護の観点を重視すべきだ、という理由からだ。
この制度は50年に導入された。納税状況の第三者による監視のほか、高額納税者への顕彰という狙いを持っている。芸能人やプロスポーツ選手らの納税額が分かり国民の関心は高い。土地や株の「長者」など高額納税者の傾向分析として、世相を映す鏡でもあった。
所得税の場合は1000万円超の納税者を対象に、住所、氏名、税額が税務署などに掲示されており、01年分の対象は8万人だった。
だが、いまは富裕層を狙った営業活動に利用されるケースが増え、嫌がらせを受ける場合もあるという。政府税調は「社会的に貢献している人が迷惑を被ることがあるようだ」(石会長)と、見直しを決めた。納税の信頼を強化する方策を確保したうえ廃止する方向だが、具体的な時期は未定だ。(08:50)