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(回答先: 金融PTの中間報告の発表、きょうは見送り=金融庁[東京22日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 10 月 22 日 18:55:00)
竹中経済財政・金融相は22日、「金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム(PT)で検討した不良債権処理加速策の中間報告の発表を見送った。
中間報告案が、資本注入時に銀行の経営陣を交代させ、銀行国有化を視野に入れるなど過激な内容で、金融不安の再燃を懸念した自民党との調整がつかなかったためだ。竹中経財・金融相は、総合デフレ対策をまとめる25日に処理加速策の最終報告をまとめる方向で内容を再検討するが、自民党や経済界からの激しい抵抗に、当初案からの変更も余儀なくされそうだ。
竹中経財・金融相は21日夜、官邸を訪れて小泉首相、福田官房長官らに中間報告案の概要を説明、基本的な方向性について了承を得た。しかし、中間報告案の一部が報じられた22日に東京市場で株価が大幅下落したこともあって、22日午前の自民党総務会では、中間報告案へ不満が噴出した。
「まともに経営していた銀行がある日突然不安定な銀行に格付けされてしまう」「外国の銀行に日本企業の資産が安い値段でもって行かれてしまう」――。
問題になったのは、過去の公的資金注入で国が保有している銀行の優先株(配当順位は高いが議決権のない株式)を普通株に転換し、銀行の一時国有化を進める点などだ。
自民党内では、27日投票の衆参両院統一補欠選挙への影響を懸念する声が強まっていたため、22日夕、急きょ国会内に山崎幹事長ら党8役が集まり、竹中経財・金融相を呼んで、中間報告案について説明を求めた。
竹中経財・金融相の説明に対し、出席者からは批判が相次ぎ、中間報告を了承しないことを決定。竹中氏も首相官邸サイドと連絡を取って、同日夜に予定していた中間報告案の発表を見送ることを決めた。
ただ、自民党幹部への説明に同行した伊藤達也・内閣府副大臣(金融担当)は記者団に、「報道が先に出たから(幹部が)怒っている」と説明した。「金融庁の対応は混乱を来すようで、分かりにくい」(野中広務・元幹事長)など、党側への事前説明を省いた竹中経財・金融相の対応が問題との声も出ている。
中間報告の発表見送りは、不良債権処理の加速を最優先課題に、経済再生を目指す小泉首相にとって大きなつまづきとなりそうだ。
安倍晋三官房副長官は22日夜、新潟県長岡市内で記者団に「タイミングの問題がある。補選もあるから」と語り、発表時期の先送りに過ぎない点を強調した。
しかし、与党が首相の経済金融政策との対決姿勢を明確にしたことで、首相周辺には「与党に配慮して内容を変えざるをえないのではないか」(政府筋)といった慎重論も出ており、経済再生を最優先課題とする改造内閣が早くも試練を迎えた格好だ。
(10月22日21:27)