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(回答先: 脇道にそれますが 投稿者 楽観派 日時 2002 年 10 月 21 日 22:20:25)
スティグリッツ教授のインタビュー詳細がわからないので推測になりますが、銀行を含む日本企業が、アジア通貨危機のなかで危機国の“通貨売り”に走ったり、投資の引き上げをしなかったことで危機の深化を抑制したとは言えます。
(日本企業までが、ヘッジファンドなどのように短期的な利益を貪る行為をしていたら、アジア通貨危機はもっとひどいものになっていたはずです)
宮沢構想=アジア通貨基金構想は、日本がアジア経済に大きな影響力を確保する絶好のチャンスだったと思っていますし、タイやインドネシアはIMF管理下に置かれるよりまともな経済回復過程を歩んだ可能性は高かったと考えています。
しかし、宮沢構想は、韓国への通貨支援もそうですが、米国政権及びIMFによってぶっ潰されてしまいました。
日本にアジア経済圏の主導権をとられることはなんとしても防止するという意図から潰されたと思っています。
(マレーシアのマハティール首相はアジア通貨基金構想を断念した日本に“悲しい”思いを抱いたはずです)
スティグリッツ教授は、実現されなかったけれど、宮沢構想はアジア諸国にとって好ましいものであったという観点で評価しているのではないかと推察します。