現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
【リヤド=岐部秀光】
米市場に投資されている湾岸産油国マネーの「本国回帰」の勢いが失速している。米軍によるイラク攻撃懸念が高まっているためで、湾岸諸国市場では株価の下落が顕著だ。1兆ドル(約125兆円)ともいわれる米市場の湾岸マネーの回帰は、テロ対策を巡る米・湾岸諸国間の政治的緊張や米会計不信で今年に入って顕著になったが、転機を迎えた。
湾岸最大のサウジアラビア株式市場の株価指数(週央ベース)は年初からピークの5月まで20%上昇した後、10月中旬までに9%下落した。株式時価総額は8月末に3000億リヤル(約10兆円)を下回り、ピークに比べ1割減った。クウェート市場では株価が年初から7月のピークまで31%上昇した後、10%下落。オマーンも7月の年初比24%上昇した水準から6%下落した。他の湾岸諸国の株価も7.8月に最高値を記録した後は下落している。 (07:00)