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(回答先: UFJとあさひに改善命令 投稿者 がんいち 日時 2002 年 10 月 18 日 21:57:37)
がんいちさん、こんばんわ。
“生き残り銀行”は、2兆円超の国費できれいにしてもらい瑕疵担保特約まで付けてもらったものを1010億円ほどで買い取った新生銀行を見習うことはできません。
新生銀行は債権額の大小に関わらず「早く返せ!」と叫ぶことができますが、“生き残り銀行”は、債権額が小さい貸出先にしか「早く返せ!」と叫ぶことができないのです。
“生き残り銀行”が、債権額が大きいところに「早く返せ!」と叫んで、相手が「じゃあ、もう死にます」となったら自分のところまで道連れになってしまうからです。
だから、意地汚く惨めなことに、チリも積もればなんとかだと考えて、中小企業に「早く返せ!」と叫んで“貸し剥がし”を行っています。
「デフレ不況」では、今は“健全”だからといって明日も“健全”である保証は極めて薄いと考えているので、道連れにならないところならあたり構わずという感じで“貸し剥がし”を行っているのでしょう。
自己の存続しか考えていない“生き残り銀行”は、それこそが「デフレ不況」を悪化させているという認識もできないのです。
“生き残り銀行”も、「金利も高いし、店舗は19時まで営業、ネットでの振り込みは手数料完全無料、これがサービス業としての銀行のあり方」と理屈ではわかっているんでしょうが、不良債権処理原資を積むために利ざやを稼がなければならないと考えているので、新生銀行やシティーバンクは店舗数が少ないから気にしなくていい、何か他に稼げる手法はないかと必死に探しています。
金融庁も、“生き残り銀行”の事情を知っているので、これまでは黙認していたと思われます。
“生き残り銀行”の振る舞いは、経営者の資質や能力云々を超えた“業”のなせるわざです。
あるメガバンクが新生銀行のようなかたちになれば、それによって他の“生き残ったメガバンク”も同じ道をたどることになります。
がんいちさんがいみじくも指摘されているように、“生き残ったメガバンク”は、“新生メガバンク”に太刀打ちすることができないからです。