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米商務省が18日発表した8月の貿易統計によると、財とサービスを合わせた貿易収支(国際収支ベース、季節調整済み)は385億ドルの赤字と、前月の351億ドルの赤字(速報346億ドルの赤字から上方修正)に比べ赤字幅は9.7%拡大した。これは市場予想平均の 355億ドルの赤字を30億ドル上回り、過去最大。
財・サービス輸出は前月比1.3%減の819億ドルに縮小。一方、輸入は2.0%増の1203億ドルに膨れ上がり、赤字幅を大幅に広げた。財収支は423億ドルの赤字で、赤字幅は前月比8.3%拡大した。サービス収支は38億ドルの黒字で、黒字幅は前月比3.9%縮小した。
財の輸出は前月比1.9%減と、昨年9月以来最大の落ち込みを示した。一方、財の輸入は2.2%増と、3ヵ月ぶりに拡大した。財の輸出は資本財が4億ドル減と、項目別で最大の落ち込みを示した。さらに食品・飲料3億ドル減、自動車・同部品3億ドル減、消費財1億ドル減と、広範囲に縮小した。輸入品目では消費財が11億ドル増と、過去最大の伸びを記録した。
港湾労働者の争議警戒した駆け込み輸入も
8月の消費財輸入の急増は、西海岸港湾労働者の争議を警戒した駆け込み輸入が押し上げ要因になったとみられる。また、産業資材は原油相場の上昇もあり、11億ドル増加した。自動車・同部品は2億ドル増。一方、資本財は設備投資の低迷を反映して3億ドル減少した。
8月の貿易収支の国・地域別内訳(サービスを除く通関ベース、季節調整前)は、対日赤字が53億ドルと前月比8%赤字幅が縮小した。前年同月(56億ドル)比では赤字幅が6.2%縮小した。 一方、対中国赤字は前月比16%増の109 億ドルで、初めて100億ドル台を突破、過去最大となった。前年同月(81億ドル)比では34%の大幅増。中国からの輸入は消費財が多く、西海岸の労働争議を警戒した駆け込み輸入が集中したとみられる。
労働争議の影響を受けない対西欧諸国の赤字は前月比36%減の70億ドル。カナダ・メキシコの北米2カ国との赤字は78億ドルで、赤字幅は前月比1.8%縮小した。