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【ワシントン=吉次弘志】司法省の企業不正摘発特別チームを率いるトンプソン副長官は17日、破たんしたエンロンのエネルギー取引担当者が価格操作などの有罪を認めたと発表した。エンロンはカリフォルニア州の電力危機に際し、エネルギー商品の相場を操作し、不当な利益を上げた疑いが出ていた。
司法省の発表によると、有罪を認めたのはエンロンのエネルギー取引の主任のティモシー・ベルデン氏。同氏は「エンロンのエネルギー関連取引の主要な担い手であり、司法省の捜査に全面的に協力することに同意している」という。捜査協力の見返りに量刑を軽減してもらう司法取引の一環とみられる。
カリフォルニア州では2000年から2001年にかけ電力不足が深刻化。関連のエネルギー商品の市場価格が暴騰し、危機的な状況に陥った。この間、エンロンなど複数のエネルギー会社が不正な価格つり上げなどの操作をした可能性が指摘されている。
エンロン事件では連結対象外の特別目的会社などを使った粉飾決算に関連して、アンドリュー・ファストウ元最高財務責任者(CFO)が逮捕されるなど司法当局の捜査が続いている。司法省は粉飾決算だけではなく、エネルギー取引での価格操作についても本格追及する構えを示したことになる。