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米上院は、総額3351億ドルの2003年度国防予算案を可決した。
対イラク攻撃の可能性に備える国防総省の予算は、400億ドル近く増額されることになる。
国防予算案は、賛成93、反対1で可決された。同案は、先週、下院でも可決されており、対テロ戦争のため軍備増強を訴えていたブッシュ大統領に、過去最大規模の国防予算案が送付されることになる。
予算の増額幅は、冷戦以降最大の375億ドルとなったが、上下両院が合意した予算総額は、ブッシュ大統領が求めていた額を16億ドル下回った。
また、ブッシュ大統領は、不測の事態に備えさらに100億ドルの戦費を求めていたが、今回の予算案には盛り込まれなかった。
ただ複数の議員は、米国が対イラク攻撃に踏み切った場合、議会は、こうした戦費を補正予算で認めざるを得ない、と指摘している。アナリストによると、対イラク戦争には、1000億ドル以上の費用がかかる可能性がある。