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午後５時過ぎのドル／円は、前日ロンドン終値と比べ上昇し１２４円半ば付近で取引されている。市場関係者によると、ドル／円は午前に１２４．６０円まで上昇したものの、１２５円付近にあるオプションにからむドル売りや輸出筋からのドル売りを背景に上値が抑えられた。また、午後に入ってからはポジション調整も加わり１２４円前半まで下落したという。複数の市場関係者からは、１２５円の上値を試す展開が予想されており、夕方の市場でドル／円は再び１２４円半ばに上昇して取引されている。
きょうの市場では、３連休明けで様子見気分の強いなか、５・１０日要因に加え、先週後半からしっかりと推移している米国株式市場を背景にドル／円はしっかりだったという。ユーロ／円は一時、１２３．０３円まで上昇し１９９９年８月以来約３年ぶりのユーロ高／円安水準をつけた。
夕方の市場でドル／円は、１２４円半ば付近まで値を回復し、堅調に推移している。
市場筋によると、夕方の市場では対ユーロ、英ポンド、スイスフランに対してドルが買い戻される展開になっており、この流れを受けて、ドル／円も上昇している。ユーロ／ドルは、０．９８ドル後半から０．９８ドル前半に下落。「特段の材料があったわけではないが、対欧州通貨でドルが買い戻されている。ユーロ／ドルは０．９８５０ドルにあったストップロスをつけ、下落を加速させた」（信託銀）との声が聞かれ、ユーロ／円も午前につけた１２３円付近から１２２円台で上値を重く推移している。
午前の市場でドル／円は朝方、５・１０日要因やストップロスをつけたことを背景に、１２４．６０円まで上昇するものの、その後は１２４円半ばでのもみあいになった。市場関係者からは、「３連休明けで様子見気分の強いなか、５・１０日要因に加え、先週後半からしっかりと推移している米国株式市場を背景に、ドルはしっかりとした流れが続いている」（国内金融機関）との声が聞かれた。
また、一部報道で、財務省の黒田財務官が、ドル／円について、“円高の調整局面である”と発言したと伝えられたことも、サポート要因になったと指摘されている。ドル買いの後押し材料としては、「朝方のＮＨＫインタビューの速水日銀総裁発言」（外資系銀行）との声もあった。インタビューの中で、速水日銀総裁は、銀行の引き当ては必ずしも十分ではないとの認識を示した上で、公的資本注入への考え方として、「今すぐ必要ではないが、将来ひとつの方法としては十分あり得る、検討する必要がある」と述べた。
ただ、いずれも、「新たなドル買いを誘発している感じではない」（国内金融機関）との見方が示された。
午後の市場でドル／円は、１２４円前半で動意に乏しい展開になった。
市場関係者によると、円については今週にも明らかになる政府の総合デフレ対応策の中身や、金融庁の金融分野緊急対応戦略プロジェクトチームがまとめる中間報告が待たれるとの声が複数から示されている。一方、ドルについては、インドネシアのバリ島で発生した爆発事件などでテロ懸念が上値を重くしているが、米大手企業の決算発表が今週は相次ぐため、先週末に大幅反発した米株価の動向を注視したいとの声も聞かれた。
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