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日銀は11日、不良債権問題の抜本解決に向けて「基本的な考え方」をまとめ、公表した。金融機関、なかでも大手銀行により厳しい債権の価値評価や早期の引き当て処理を求め、結果として自己資本不足となった場合は公的資金注入も「ひとつの選択肢」と明記した。日銀自身も考査などを通じて金融機関にリスク管理・引き当て手法の改善を促す一方、金融危機に陥る恐れがあれば「最後の貸し手」機能を果たすと表明した。特別融資による対応も視野に入れているとみられる。
不良債権問題を巡る現状については「バブル期の負の遺産処理に加えて、構造調整による新規発生の局面にある」との見方。速水優総裁も「過去10年で90兆円に上る処理を実施して問題克服に向けて相当の進ちょくはみられるが、それにもかかわらず新規発生が続いているのは問題」と指摘した。
今後の問題解決に向けては銀行、企業の双方で収益力改善や再生に向けた総合的な対策が必要と主張した。整理回収機構(RCC)などを活用して貸出債権流動化市場を拡充する重要性にも触れた。
(16:40)