現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
【ワシントン佐藤千矢子】
米下院は10日、ブッシュ大統領にイラクへの武力行使の権限を認める決議案を賛成296、反対133の賛成多数で可決した。上院も同じ内容の決議案を11日未明にも可決する見通し。決議は大統領の署名を経て法的効力を持ち、対イラク武力行使に向けた国内環境が整うことになる。国連安全保障理事会で続く対イラク新決議をめぐる協議にも影響を与えそうだ。
賛否の党派別内訳は、賛成が共和党215、民主党81、反対が民主党126、共和党6、無所属1で、民主党は賛否が大きく分かれた。当初、反対票は全体で100前後と見られていたが、予想を上回った。
下院決議は、イラクの脅威から米国の安全を守るため、「大統領は必要かつ適切に米軍を使う権限を与えられる」として対イラク武力行使を容認。ただし、条件として、同権限行使にあたっては大統領が事前または48時間以内に議会に報告するよう求めている。
また、イラク攻撃開始後、少なくとも60日ごとに大統領が議会に軍事行動などに関する報告書を提出するよう要請している。武力行使の範囲はイラクに限定している。
9月19日に示された大統領草案に比べて一定の制限を加えているが、ほぼ大統領提案に沿った内容と言える。ブッシュ大統領と下院指導部が今月2日に決議案の文言で合意したのを受けて提出され、審議にかけられていた。