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(回答先: それでは小泉以前に逆もどりのようですが・・・ 投稿者 ほくめん 日時 2002 年 10 月 11 日 01:20:54)
ほくめんさんはじめまして。
僕はむしろ小泉以前に戻ってくれた方が状況は簡単になると思います。
小泉の「構造改革なくして景気回復なし」という発言で、市場経済の
問題、政府・官僚組織の問題、モラルの問題が非常に劣悪な形で混同
されてしまったと思います。確かにそれぞれが全く個別の問題ではな
く、密接に関係しているのは事実ですが…。
特にマスコミにこの、「混同」が多く見られると感じます。それがた
めに、記事が政府に対する有効な批判となり得ていない。
現下の経済状況で、ほくめんさんが言うように緊縮財政を強行すると
かえって不良債権が増加するのはもう実証済みです。公共事業はとに
かく何でもかんでも「悪」ととらえられがちですが、それはとても感
情的な反応で、「税」として徴収した富を分配する一つの方法に過ぎ
ないと思います。分配する経路に問題があればそこをファインチュー
ンするべきです。
小渕政権の「ばらまき」が批判の対象になることが多いようですが、
経企庁の計量モデルによれば、所得減税に比べて公共投資の方が名目
GDP押し上げ効果は大きいのです。
所得減税:0.46〜1.26
公共投資:1.32〜2.13
地方に行くと下水道や道路(特にターミナル周辺の)、都市計画など
日本の建築・土木インフラは途上国かと見まがうほどです。それに瀬
戸大橋のような長大橋を建設できる技術は今や日本とイギリスに残る
のみです。大規模で先進的な公共投資が高度な技術を支えているのは
一面の事実でしょう。
政府・官僚・地方行政・いわゆるゼネコンに腐敗が蔓延しているのは
ある程度事実でしょう。ただ民間の腐敗の原因が本当に「抵抗勢力」
の跋扈に求められるのかどうかは検証が必要です。確かにうさんくさ
い連中ではありますが…。
一私企業や一般家庭の帳簿の問題と国庫の問題を意図的に混同して、
「けちになる競争」をしていてもらちはあかないと思います。