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「竹中プロジェクト」がこのまま実行されていけば、日本経済は、大崩壊したなかで世界経済支配層の資本増殖の「道具」に化すだろう。
89年末の「バブル崩壊」以降の不況も、98年からのデフレ・スパイラルも、対米依存でなんとか崩壊を免れてきた。
今、米国経済は、「デフレ不況」の初期状態にあり、そのレベルをさらに深めている真っ最中である。
米国経済の「デフレ不況」は、戦前の「大恐慌」と同じように「世界同時デフレ不況」を招くことになる。
欧州諸国も「デフレ不況」に陥るが、日本と同じように対米依存構造にあるアジア諸国もそれから免れない。
日本経済は、米国の「デフレ不況」で輸出を減少させるだけではなく、アジア向け輸出も減少させることになる。
国際条件で今後ますます「供給>需要」のデフレ・ギャップが拡大していくなかで、小泉政権は、国内のデフレ・ギャップをさらに拡大させると予測している「不良債権処理加速化」を行おうとしている。
たとえば、昨年から「不良債権処理加速化」を実施していたとしても、昨今の世界経済動向を分析すれば、即座に中止しなければならない経済環境なのである。
そういう時点で、「不良債権処理加速化」を始めようとする小泉政権は完全に狂っている。
現在及び今後の世界経済条件で、ゼネコン・流通・不動産といった過剰債務企業や不調の中小企業を破綻させる「不良債権処理加速化」を行えば、ごく一部を除く輸出優良企業までがずるずると収益を悪化させ破綻することになる。
財政危機のなかではたいした対策は実施できないのだから、「輸出激減+内需急減」がどういう“効果”を日本経済に与えるかは自明である。
経済産業省の若手改革派官僚が「中途半端な延命策ばかりでは産業再生は不可能だ」と「竹中プロジェクト」を歓迎しているとの報もあるが、最大限の防衛態勢をとらなければならない条件で、産業再生という攻勢をかけることはできない。
現在の世界経済条件のなかで「不良債権処理加速化」を進めようとしている政権は、日本をハンマーでぶち壊そうとしている自国破壊者の巣窟である。
「竹中プロジェクト」が実行に移されたら、日本経済は国際金融資本化に支配されて国民経済としての性格を失う前に大崩壊すると預言する。
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[不良債権処理問題]
『日本経済が「国民経済」ではなくなる日 − “金融資本の論理”が支配する日本とは −』
( http://www.asyura.com/2002/hasan14/msg/1214.html )
『「銀行国有化」の先にある大災厄 − 「不良債権処理」で日本は経済的自立も失う −』
( http://www.asyura.com/2002/hasan14/msg/1141.html )
『「銀行国有化」を日本経済再生の活路に! − その先の“青写真”を示さない「不良債権処理加速化」は自国破壊行為である −』
( http://www.asyura.com/2002/hasan14/msg/245.html )
『“資本主義のルール”を御都合主義で叫ぶ「国民経済破壊者」 − 公的資金注入は“資本主義のルール”ではない!! − 』
( http://www.asyura.com/2002/hasan15/msg/124.html )
『小泉政権は「デフレ不況」の怖さを知らない − インフレは抑制できるがデフレは尋常な手段では解消できない −』
( http://www.asyura.com/2002/hasan14/msg/1074.html )
『「米国依存構造」ではあったが経済は自立していた日本 − 銀行の外資化は甘いものではない −』
( http://www.asyura.com/2002/hasan14/msg/1157.html )
『国有化銀行を「短期間では売却しない」という政治的国民的コンセンサスの形成が急務』
( http://www.asyura.com/2002/hasan15/msg/134.html )
『「竹中プロジェクト」で日本は“最強産業国家”の地位を中国に譲り渡す』
( http://www.asyura.com/2002/hasan15/msg/242.html )