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9日の東京株式市場では、小安く寄り付いたものの午前中の中ごろにかけて外国人投資家の売り注文が大手銀行株から電機ハイテク株まで東証市場の主力株に対して幅広く入ってきたことから日経平均株価は一時、前日比210円安の8498円まで下落し心理的節目と目されてきた8500円の壁を下回り、1983年6月10日(8500円48銭)来、約19年ぶりの最安値水準にまで下落する展開となった。
主力株のなかでも特に下落が目立つ形となったハイテク株では、富士通 <6702> が前日比21円(4.62%)安の終値434円まで下落し、1980年4月来、約22年ぶりの最安値更新となった他、日立製作所 <6501> が前日比17円(3.18%)安の終値518円、東芝 <6502> が前日比13円(4.10%)安の終値304円、NEC <6701> が前日比16円(3.33%)安の終値464円、ソニー <6758> が前日比60円(1.18%)安の終値5,040円、アドバンテスト <6857> が前日比200円(4.98%)安の終値3,820円、東京エレクトロン <8035> が前日比220円(5.24%)安の終値3,980円と全滅に近い格好となった。
前日の米国株はNYダウ、ナスダックともに5日ぶりに反発となっていたことから市場寄り付き前の事前の予想では上値は重いものの、株価は手堅く推移するのではないかといった声も強かっただけに、今日の株価下落は市場関係者の予想も完全に外れた格好だ。
元々、日経平均株価は、ほぼ連日のペースで19年来の最安値を更新する展開が続いているが、ドル建ての日経平均株価に関しては昨年末来、続いてきた円高の効果などにより今年2月に付けた72ドル近辺が底値となっていた。つまり、今日のザラ場でドル建ての日経平均株価が70ドルを割り込んだことによって、円高の効果もあって見かけ上は底堅い展開が続いてきたドル建ての日経平均株価も遂に円建て日経平均株価同様、19年来の最安値水準を目指して底割れを起こしたとも見ることができるのだ。
それだけに今日の外国人売りに関しては市場関係者も危惧する向きが強く、外国人の動向次第では日経平均株価の8000円の割れも覚悟せざるを得ないのでは、といった声も聞かれた。
ドル建て日経平均チャートはこちら
http://www.technobahn.com/cgi-bin/fn/plot?r=3m&c=1010