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自民党の山崎拓幹事長は8日午前の記者会見で、補正予算編成の可能性について「構造改革を進めることが大前提で、その点での調整を首相がどう考えるかだ。財政構造改革の理念のもとで、どのような補正予算が可能か考える」と語った。山崎氏はこれまで補正予算に慎重だったが、その姿勢を転換し、党として検討に本格着手することを明らかにしたものだ。
会見に先立つ党役員会で、麻生太郎政調会長がデフレ対策に迅速に取り組む考えを表明。山崎氏はこれを受けて会見で、「麻生政調会長が役員会で説明したデフレ対策の考えのなかには、補正予算も含まれている」との認識を示した。また編成時期については「だらだら検討することにはならない」と語り、必要な場合は臨時国会で対応する考えを示した。
一方、竹中経済財政・金融相も同日午前の記者会見で、雇用対策や中小企業対策などのデフレ克服策に関連して「今年度何をやるべきか、来年度何をやるべきかというシナリオをつくることが重要。予算の枠組みはその上で議論すべきだ」と述べ、補正予算編成の可能性に言及した。
国債30兆円枠についても「10年でプライマリーバランス(財政の基礎的収支)を回復させる中期的なシナリオを崩さないことが一番シンプルなメッセージだ。30兆円枠はそのスタートラインとして財政を方向転換する意味で重要だった」と述べ、今年度の30兆円枠に必ずしもこだわる必要はないとの考えを示した。