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日本銀行が銀行保有株の買い取りの実施方法の概要を固めたことで、大手銀行など対象行は具体的な売却計画の検討に入る。ただ、株安で各行とも多額の含み損を抱えているだけに、対応に苦慮しそうだ。
今回、対象になるのは大手銀11行と地方銀行3行。当初、対象行だった福岡シティ銀行は9月末に自己資本を強化し、株式を圧縮する必要がなくなった。
日銀は今後2年間で総額2兆円の株式を銀行から直接買い取る考え。銀行にとって市場の需給関係を崩さずに持ち合い株の圧縮を進める格好の受け皿となる。だが「9月末の大手銀の株式含み損は3兆5000億円」(大和総研)に上る。日銀の買い取り価格は時価がベースなので、売却を積極化すると実現損が拡大し、業績悪化を招くジレンマを抱えている。大手銀は2002年度に約5兆円の株式を売却する計画だが、株安で達成率は2、3割にとどまっているもようだ。 (07:00)