現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
世界同時株安の下、収益が悪化した欧州の金融機関が数千人単位の削減計画を相次いで発表している。そのあおりで、ロンドンの金融街、シティーのオフィス賃料も下がり始めた。
ドイツ銀行の人員削減計画は、01年から上乗せが続いている。9月には個人・中小企業部門で1800人の削減を表明、03年までの削減規模は全行員の2割弱にあたる1万4500人となる。
ドイツでは、ドレスナー銀行も8月に3000人の削減を発表した。赤字転落を機に、親会社の保険大手アリアンツがリストラを迫った結果だ。
英国ではアビー・ナショナルが3000人を削減し、消費者向けクレジット事業を8億ポンド(約1500億円)で売却すると報じられた。オランダのABNアムロも8月、株式・法人部門で500人規模の追加削減を発表している。
保険業界でもスイスのチューリヒ・ファイナンシャル・サービシズが9月、4500人の削減計画と、信用力を補うための増資を発表した。
各社のリストラ発表のあおりで、シティーでは優良オフィスの賃料が01年半ばから5〜10%下落した。今後1年でさらに最低10%は下がる、との予測もある。人員削減や事業縮小で余ったスペースをまた貸しする金融機関も増えている。
(13:16)