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３日の東京株式市場では、同日付けの朝刊で大手新聞各紙が小泉首相がペイオフの全面解禁を延期する方針を固めたと報じた流れを受けて、ペイオフ解禁を延期する１〜２年の間に不良債権処理の促進を進めるのではないか、といった見方が強まった結果、みずほＨＤやＵＦＪといた大手銀行グループ株がストップ安まで売り込まれる展開となった。

株価は、みずほホールディングス <8305> が前日比4万円（15.75％）安の終値21万4000円、ＵＦＪホールディングス <8307> が前日比4万円（14.87％）安の終値22万9000円でそれぞれ値幅制限（４万円）いっぱいのストップ安となった他、三菱東京フィナンシャル・グループ <8306> が前日比2万5000円（2.91％）安の終値83万4000円、三井住友銀行 <8318> が前日比43円（6.77％）安の終値592円、りそなホールディングス <8308> が前日比6円（6.98％）安の終値80円と大手銀行グループ株は全て続落となった。

株価は午前中にかけて大きく売り込まれた後、後場に入ると一旦は下げ渋る動きも見られる展開となった。しかし、後場中ごろにかけて金融コンサルティング会社社長の木村剛氏の不良債権処理の加速策を検討する特別プロジェクトチームのメンバーに起用されたことが発表されると再び、下げ幅を拡大し。みずほＨＤやＵＦＪの２行に関してはストップ安まで下げる結果となった。

元々、木村氏に関しては過剰債務企業「３０社リスト」で有名になったという経緯があり、週刊誌等で公表された「（推定）３０社リスト」でダイエー <8263> や飛島建設 <1805> など、みずほＨＤやＵＦＪがメーンバンクとなっている企業が多かったことがこの２銘柄の売り圧力だけが突出した要因となったようだ。

尚、木村氏がここにきて不良債権処理問題の表舞台にでてきたことにより「３０社リスト」で過剰債務企業上位企業として紹介されていたダイエーの株価も前日比22円（14.97％）安の終値125円と大幅続落して今日の取引を終えている。（テクノバーン）
[10月3日22時12分更新]

後場の日経平均が２時ごろからあがり始めたのは、いい感じ。あとは中小企業・雇用問題に対する国会の動きとデフレ対策がどのようなかたちになるかだ。

ダイエー・出光の問題は、もうかなり前から言われている。
過剰のガソリンスタンドが、無人のガソリンスタンドを増やしているという話もある。
ダイエーに商品を卸している会社は、ダイエーより卸価格を安くするよう言われている。その数２万社、ダイエーがつぶれたら価格競争は緩和される。
中小小売店もかなり淘汰されてきたが、まだまだである。もう１２年もまえから、大規模小売店の売上高がわずかに伸びを示せば、中小小売店の売り上げが縮むといった傾向がでてきていた。それが、中小企業金融公庫と銀行による貸し出し競争にも拍車をかけていた。
不良店舗を大手が閉じることで、中小企業金融公庫の勝ちとなり、また公的金融機関の民業圧迫の懸念がある。
だから、ある意味金融システムの改革を行うとビックバン（規制排除）が不可欠になる。

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