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(回答先: Re: 速水日銀、「平蔵支援」の追加金融緩和〜買いオペ限度額を引き上げ（ZAKZAK 2002/10/30） 投稿者 招き猫 日時 2002 年 10 月 30 日 20:28:20)
◇日銀総裁の会見要旨（１）――税効果会計、税制含め見直しを
NAA 6831 : 2002/10/30水曜日18:57
日銀は30日、資金供給手段である長期国債の買い入れ（現行１兆円）
を月１兆5000億円に増額するほか、日銀当座預金の残高目標（同10兆―
15兆円）を15兆―20兆円に引き上げるなど一層の金融緩和に踏み切った
。政策変更の背景などについて語った速水優総裁の記者会見概要は以下
の通り。
速水総裁「当座預金残高は当面、レンジの中ほどの水準（17兆―18兆
円）をメドとして運営していきたい。それから長期国債買い入れでは政
策委員９人のうち２人が額を１兆4000億円にしたらどうかという意見を
表明したことを報告しておく」
――小泉純一郎政権が今日にも総合デフレ対策を発表する。
「不良債権処理の加速など経済財政諮問会議後に発表すると聞いてい
る。内容は全く聞いていないが、政府の動きは十分感じている。政府の
方向に合った形で政策を決めた」
――対策には税効果会計（将来の税金還付を見込んで自己資本に積み
増す会計処理）見直しが盛り込まれる見通しだが。
「繰り延べ税金資産が自己資本に占める比率は米で10％に対して日本
は44％。海外ではこの現状を知っていて、邦銀の信認低下の要因となっ
ている。税効果会計は適当であるとは思えない。資本の質をできるだけ
早く国際的にも納得されるものにするべき。ただ、この時期にやるのは
難しいと反対もある。無税償却を認めるなど税制の問題も含めて見直し
ていい制度ではないか」
――政府といつも政策協調するわけではないと思うが、今局面で踏み
切ったのは。
「不良債権処理の加速がいろいろな意味にとられ、市場を暗い方向へ
揺すった。景気そのものも回復に向かうか先が読めない。ここで量的緩
和など打てる手を打つのは政府のデフレ対策、構造改革にもプラスにな
っていくと考えた。今までの量的緩和もデフレ進行阻止という点で間違
ってはいなかった」
「もう一段の量的緩和をしても効果がないと言ってきたが、資金供給
が貸し出し増加につながっていないのも事実。ただ、資金だけ出しても
効果はないとの考えは変わらない」
l 日銀総裁の会見要旨（２）――企業金融、信用力で格差も
NAA 6832 : 2002/10/30水曜日18:58
――量的緩和拡大という従来路線の延長上の政策だが、別の選択肢は
ありえたのか。
「量的緩和は伝統的な金利政策とは違うし、今後もいろいろとできる
ことはある。手形の買い入れ期間延長も企業金融の円滑化などにずいぶ
ん使えるだろう。ＡＢＣＰ（資産担保コマーシャルペーパー）の利用な
ど技術的にやるべきことはほかにもあり、その都度考えて適切な対応を
とる」
――確かに現在短期金融市場には不安定な動きがあるが、"なお書き
"で対応できるのでは。
「なお書き利用はみずほのシステム障害、米同時テロ、期末需要対策
などだけだ。特別のことがあればよいがなお書きが常態化するのはおか
しい」
――政策変更で企業金融について「一段の工夫を講じる余地がないか
検討する」と表明した。
「企画局を中心に今検討を続けている。まとまり次第、来月にでも決
定会合にあがってくればよいと考えている」
――長期国債の買い入れ増額に関して日銀券発行残高という上限撤廃
が必要という意見もある。
「需給関係などを考えなければならない。会合では月１兆4000億円と
いう声もあったが、月１兆2000億円ならまだ余裕がある。金額が増えて
くると限度にぶつかる可能性もあるため月１兆2000億円が適当だ」
――当座預金残高目標15兆―20兆円のレンジで中ごろをメドとすると
いうが、これまでは上限だった。
「何が起こるか分からないが当面はということだ。そこで固定すると
いっているわけではない」
――不良債権処理が貸し渋りや貸しはがしにつながる可能性について
は。
「健全化の過程ではある意味やむを得ないが、信用力に応じた格差が
生じている。金融情勢はこれまで以上に注視していく」
――銀行保有株買い取りを決めて以降、日経平均株価は最近若干なが
ら上昇基調にある。
「世界市場がひとつになっているため海外要因の影響も受けるが、我
々が保有株式の価格変動リスクを減らす道筋をつけたのはよかった。市
場にとってもマイナスとは思っていない」
kuikkuより
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。