現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A50655-2002Oct19.html
要旨
日本の将来のシナリオは3つ。どのシナリオになるのかは、年末までにはっきりするが、いずれのシナリオでも日本は衰退する。
【シナリオ1】
竹中氏による銀行の改革が失敗、一挙に日本売りが始まる。日本政府は株価PKOを試みるも、財政にはあらたな負担に耐える余裕はない。日本国債は格下げされ、金利が上昇、投資は急減。金利上昇により、大量の日本国債を抱え込みなんとか持ちこたえていた銀行も破綻。預金者は銀行のデフォルトを恐れ、資産を現金、ゴールド、海外に移し、日本の経済からマネーが逃げ出す。1ドル150円以上の劇的な円安となり、米国、東アジア、中国と貿易摩擦が生じる。南アメリカ、東アジアにも影響が広がり、アメリカ、ヨーロッパでも失業者がでる。
【シナリオ2】
、竹中氏による銀行改革がセーフティネットなどのマクロ経済、金融緩和、財政刺激などの支援がないまま行われ、数週間から数ヶ月で、シナリオ1と同じ結末となる。
【シナリオ3】
日銀、財務省のマクロ経済の支援を得て竹中氏による銀行改革がはじまる。アメリカも日本に改革をおこなうように圧力をかける。(米国の圧力なしで、銀行改革が行われる見込みはない)。シナリオ1,2よりはましではあるが、このシナリオの場合でも、これまでとおりの日本ではいられない。6ヶ月以内に、株、土地の値段が底をつき、上昇を始める。リストラによる失業者の増加が許容されるなら、長期にわたり超円安ということになならない。1年から18ヶ月以内に、日本政府は不良資産、国有化された銀行を民間部門に売却できるようになり、国のバランスシートは強化される。技術、人材、10年にわたり無駄に浪費されてきた貯金がついに活用される。1950年、60年代のようには成長できないが、90年代の倍近く成長できるだろう。