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(回答先: Re: マネーサプライを7%増加させて、インフレ率を2%にすると宣言すればこの問題が解決する? 投稿者 日時 2002 年 10 月 29 日 18:27:46)
「 」さん、こんばんわ。
そのような意図でタイトルを付けられたわけではないと思っていますが、「マネーサプライを7%増加させて、インフレ率を2%にすると宣言すればこの問題が解決する」とは、私は考えていません。
>インフレターゲット政策は、結局、心理戦争だ。
>国債をガバガバ日銀を買い取り、不良債券が処理され、しかも銀行に金が余ってくれ
>ば、銀行が再び融資を拡大すると人々は予想する。それにまた抵抗勢力は安易に財政
>を放慢化させると予測する人もでてきて、外貨を買いに走る。その動きが大きくなれ
>ば、みんなが円安になると思ってさらに円売りに走る。年金老人連中はかなり痛いこ
>とになる。
心理戦争でしかない「インフレターゲット政策」にデフレ解消を期待するのは思考停止状態だと思っています。
「銀行に金が余ってくれば、銀行が再び融資を拡大すると人々は予想する」ことは、現実がそうでありながらそう予想していないことからありません。
日本経済や日本円に見切りを付けて外貨を買いに走る人はいます。しかし、そのような“余裕”がある人は限られた数ですから、ある金額が外貨に転換されたところで終息に向かいます。どうせ消費には回さないお金でしょうから、デフレやインフレには直接影響しないと思われます。
>でも輸出産業がしっかりしてるうちは、他の国や一次産品、工業製品生産料などとの
>バランスで円売りにも限界があってバランスして、また日本は少しユデカエルはずだ
貿易収支が黒字のあいだは打てる政策の幅もありますが、貿易収支が赤字に転化すれば、インフレ誘導策が円安・ハイパーインフレを招来する可能性があります。
貿易収支が赤字になった経済状況での円安傾向はインフレを加速化する要因になり、インフレの加速が円安傾向を助長するというスパイラルに入る危険があります。
>そして産業構造改革がススマず、生産性が低い企業が生き残ったままだと、どんどん
>インフレが進むカモね
「生産性が低い企業が生き残ったまま」であれば、生産性を上昇させてインフレを抑制する余地もあるということになりますが、生産性が高い企業だけが生き残った状況であれば、生産性を上昇させる余地も小さいということですからインフレを抑制することもできません。
生産性の上昇が進むことが、根源的なデフレ要因です。