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(回答先: インテーザBCI、伊最大手銀が7800人解雇通告。2002/10/04 【日本経済新聞】 投稿者 hou 日時 2002 年 10 月 27 日 13:00:08)
仏投資銀と提携強化
イタリアの最大手銀行インテーザBCIは、南米市場からの完全撤退や仏大手投資銀ラザールとの提携強化などを盛り込んだ経営三カ年計画(二〇〇三―二〇〇五年)をまとめた。指揮を執ったのはイタリア郵政事業の合理化を実現し、最高経営責任者(CEO)にスカウトされた若手経営者コッラード・パッセラ氏(47)だ。
計画の骨子は(1)ブラジル子会社を同国のイタウ銀行に売却するほかアルゼンチン、ペルー、ウルグアイ、パラグアイの子会社も処分し南米から撤退する(2)仏大手ラザール、伊保険大手ジェネラーリと株式の持ち合い、合弁会社の設立などで提携関係を強化する――など。
インテーザBCIの一―六月期決算の純利益は一億千四百万ユーロ(約百三十五億円)。前年同期の十三億九千ユーロから大幅に減少したが、パッセラCEOは「三年間で八億ユーロのコスト削減などを通じて経営体質を改善し、二〇〇一年度に三十八億ユーロだった営業利益を五十四億ユーロに拡大する」との目標を打ち出した。
オリベッティ、マッキンゼー、イタリアの地銀などを渡り歩いて経営手法を学んだパッセラ氏は一九九八年、プロディ伊首相(現欧州委員長)から伊郵便公社のCEOに指名された。一万八千人の従業員解雇やサービス体制の大胆な改革で二〇〇一年度までに黒字転換を実現、「再建屋」として名をはせた。
この辣腕(らつわん)ぶりが、銀行合併を繰り返して伊最大手にのし上がったインテーザBCIの策士、バツォーリ会長(69)の目に留まり、今年三月にインテーザBCIに“移籍”した。
伊金融界は戦後、投資銀メディオバンカのエンリコ・クッチャ名誉会長が「ドン」として君臨してきたが、同名誉会長が二〇〇〇年六月に九十二歳で死去して以来、戦国時代に突入している。パッセラ氏は伊金融界の次世代を担うキーマンとして注目を集めている。
(ミラノ=小林明)