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「論議・雑談」ボードでSilent Tearsさんにレスした内容を少し修正したものの転載です。
>経済の専門の方に向かって「素人考え」をぶつけるのは申し訳ないのですが。
私も経済の素人ですが、その素人よりも専門家のほうが経済を理解していないように思えるので、書き込みを行っています。
また、あらゆる疑問や主張の出発点は直感や感情だと思っていますので、臆せず「素人考え」をぶつけるべきだと考えています。
>我々には、二つに一つの選択しかない。
>自分達の預金を預けたまま銀行も企業も全て国際金融資本に乗っ取られるのを覚悟の
>上で、「竹中プロジェクト」を推し進めるか。
>国民が持つ個人の金融総資産700兆円で、同額の国債・地方債を含めた国の借金を
>チャラにして、日本人全員が一からやりなおすか。
メガバンクが国際金融資本に乗っ取られても、ペイオフが凍結されたままでしょうから、預金は生きたまま確保できると考えています。
いろいろ別の書き込みで書いていますから、もう一つの選択肢と関わりでひとり一人の生活に関わることがどうなるかを書きます。
確実な変化は幅広く行われる増税です。
なぜなら、「デフレ不況」のため貸し出しで思うような利益が上げられない「外資メガバンク」は、安定的な利息が得られる国債に利益を求めることになります。
(今年度で100兆円で3年後には150兆円もの国債が発行されます)
利益源として国債にこだわれば、利率の上昇をもたらし保有国債の損失や利息の実質価値を下落させるデフレ解消に反対します。
日本の財政は、危機の瀬戸際にあり、このままの経済状態で推移すればデフォルトするか日銀直接引き受けに頼らざるを得ない状況にあります。
しかし、国債にこだわる「外資メガバンク」にとって、それらは認められないことですから、そのような事態になることを防ごうとします。
日本政府が確実に国債債務を履行するため、赤字財政支出規模の縮小を求め、歳出の増加を強く求めます。
課税最低所得金額が引き下げられ、各種控除が廃止され、消費税が引き上げられることになると考えています。
デフレを解消しようとせず財政支出も抑えられるのですから、「デフレ不況」はさらに悪化するなかで、国民負担とりわけ低中所得者の負担が増大することになります。
メガバンクまでが国際金融資本に乗っ取られると、国民が政府債務(国債)の利払いと返済のための“奴隷”となります。
それは、不況下のなかでの増税という“奴隷”状態です。
※ な〜あんだ、外資は「小泉構造改革」と同じことをするだけじゃんと考えた人は正解です(笑)
>国民が持つ個人の金融総資産700兆円で、同額の国債・地方債を含めた国の借金を
>チャラにして、日本人全員が一からやりなおすか。
国債保有者=預貯金者に被害を与えてもいいのですが、自分の預貯金が国債になっていることさえ知らない人のほうが多いのですから、被害を与えないでチャラにするほうがいいと思っています。
※ 参考書き込み
『「1000兆円の焚き火」効果』
( http://www.asyura.com/2002/hasan15/msg/695.html )
しかし、これまでも書いてきたように、経常収支が10兆円以上も黒字で余剰通貨も厖大に存在する日本は、二つ以外の選択肢があります。
>鎖につながれた、飼い殺しにされる幸福より、野良犬の自由の方が良い。
>少なくとも経済的な自由だけは確保しておきたいですね。
これまでも今も「資本の論理」という鎖につながれた状態なのですが、少し前までは、それでも生活が良くなっていくという現実で“相殺”することができました。
「竹中プロジェクト」が実施されたら、「資本の論理」という鎖につながれた状態のまま将来不安に怯え、不況下のなかでの増税という経済的苦境に苛まれる人の数が飛躍的に増えることになります。
奴隷状態がより悪くなる道を選択するのか、日々の安定や娯楽で相殺できる奴隷状態に戻す道を選択するのか、奴隷状態から解き放たれる道を選択するのかという岐路に今立たされていると考えています。