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第3四半期(7−9月)の米国債は、景気減速や株価下落、イラク攻撃開始の可能性などを背景に利回りが約30年ぶりの水準に低下するなか、四半期としては1989年以来最高の投資収益率を記録した。
ファンドマネジャーの間では、第4四半期の投資収益率は伸び悩むと予想されているものの、株式相場が反発し戦争への脅威が払しょくされない限り、債券利回りが上昇に転じることはないとの見方が多い。7−9月期のS&P500 種株価指数は87年10−12月以来の大幅下落を演じた。
ブルームバーグ・データによると、残存期間10年以上の米国債の投資収益率は、6月末以降の利息を再投資したベースで11.6%。これは、89年第2四半期の12.4%以来の高水準で、世界の国債のなかでも最高の投資収益率。
T.ロウ・プライス・グループの運用担当者シャケルフォード氏は「米国債には飽くなき投資意欲が存在するようだ」と述べ、「世界的にみても、ほかに資金を隠す場所は少ないようにみえる」と語った。各国の国債の7−9月期投資収益率はドル・ベースで、日本国債(残存期間10年以上)が0.2%、ドイツ国債(同)が5.8%。
年初来の投資収益率は米国債(残存期間10年以上)は16%に対し、S&P 500種株価指数はマイナス29%。99年末以降でみると、S&P500種がマイナス45%と低迷している一方、米国債は34%と、3年連続で株式を上回る好調な値動きをみせている。債券ファンド大手の米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で米国債と政府機関債の運用に携わるケラー氏は「米国債は引き続き、ほかが崩れた時でも唯一好調な資産区分だ」とし、「米国債とほかのリスク資産との逆相関関係は驚異的だ」と指摘した。