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米銀のJ.P.モルガン・チェースがこのほど行った調査によると、ブラジル国債保有者は、10月6日の大統領選挙で野党・労働党のルラ・ダシルバ候補が当選した場合、就任後1年以内に同国が1兆500億レアル(約34兆円)相当の債務についてデフォルト(債務不履行)に陥る可能性を45%とみていることが、30日までに分かった。
同調査は合計1320億ドル(約16兆円)を運用する投資家184人を対象としたもので、予想されるデフォルトの可能性は1カ月前の33%から上昇した。また、運用担当者はブラジル国債の保有高を、アルゼンチンがデフォルトに陥った2001年12月以降、最低水準に引き下げているという。
国際通貨基金(IMF)は同国向けの300億ドルの融資を承認。またルラ候補は債務の履行とIMFが求める政府支出上限の順守を約束しているものの、投資家の懸念を払しょくするには至っていない。ICAP傘下の証券会社の調査担当ディレクター、シーガル氏は「投資家は、ルラ候補が財政規律を順守しないのではないかと懸念しているようだ」と指摘する。
また、ブラジルの債務は大半が米ドルや金利に連動しており、通貨レアルの下落や国債利回り上昇によってコストが上昇する。ブラジル国債相場はこの日午前、7年ぶりの安値に下落。指標となる2014年償還、表面利率8%の国債はニューヨーク時間午前10時30分(日本時間午後11時30分)、額面1ドルに対し前日比1.53セント安の47.03セント(利回りは27.15%に上昇)をつけた。調査に答えた投資家は、ルラ候補当選の場合は45セントまで下落するとみている。