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☆米国株サマリー・ダウ採用銘柄崩れ急落、株離れまだ続く?
NAA 8522 : 2002/09/30 月曜日 07:01
【NQNニューヨーク=渋谷淳】27日の米国株式相場は急落。ダウ工業株30種
平均の下げ幅は一時300ドルを超え、再び24日のテロ後安値に迫った。た
ばこ大手のフィリップ・モリスや地域通信大手のSBCコミュニケーシ
ョンズなどダウ平均採用企業から収益予想の下方修正が相次いだ。企業
収益の悪化が業種を問わず広がりだしたことで市場心理は再び悪化。優
良大型株が下げを主導し、午後は一気に相場が崩れた。
ゼネラル・エレクトリック(GE)、ワイス、フィリップ・モリス、
SBC――。ニューヨーク証券取引所の売買高上位には収益懸念の広が
った銘柄が顔を並べた。ある米国株運用者は「運用報告書の見栄えを意
識して、四半期末は急落銘柄をポートフォリオから外す動きが広がりや
すい」と話す。市場の一部でささやかれていた期末のお化粧買いに対す
る期待は早々に途切れ、「期末を意識した売買のうち、買いの方は午前
中で途切れた」(プルデンシャル証券のマーケット・アナリスト、ブラ
イアン・ピスコロウスキー氏)という。
前日の投資家説明会で7―9月期の収益予想を維持したGEは7%を
超えて下落。時価総額首位の座を再びマイクロソフトに譲った。「予想
値は同じでも収益の質と内容は違った」(バンク・オブ・アメリカ証券
)といい、契約サイクルの短い事業の不振から実質的な下方修正と受け
止める声すらある。リーマン・ブラザーズなど複数のアナリストが投資
判断を引き下げた。週央に相場回復の立役者となったGEが悪役に転じ
て市場心理は再び悪化。ハイテクからその他の業種へ、収益予想の下方
修正が一巡する気配はまだない。
「投資信託の換金売りが再び出始めた」(米国株トレーダー)との声
が出ていた。米調査会社のトリムタブスによると、25日までの一週間で
米国株投信から73億ドルが流出。多くの米国投信が年度末を迎える10月
末に向けて、早くも節税目的の損失確定売りも指摘されだした。27日は
株安と相反して米国債相場が上昇。米連邦準備理事会(FRB)による
と、16日時点の貯蓄性預金の残高は2兆6661億ドルと過去最高を更新し
、毎週のように年率20%を超える勢いで積み上がっている。株離れが止
まる気配もまた、見えない。
クイックより