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週明け30日に行われる内閣改造で“更迭”とみられた柳沢伯夫金融担当相が、ここへきて一転、留任の方向で最終調整に入っているという。どうなってるの?
小泉首相は27日の自民党臨時役員会で、内閣改造にあたっての「基本方針」とした文書を配布し、(1)デフレ克服と平成16年度中の不良債権問題の終結(2)道路公団改革と郵政公社民営化(3)北朝鮮との国交正常化交渉を再開−−などを、閣僚への起用条件に挙げた。
改造は小幅にとどまるとみられ、小泉首相は同日までの調整で、柳沢金融相について、金融システム安定化への一段の取り組みを前提に留任させる方向を示すなど、焦点の経済3閣僚はみな続投させる方針とみられる。
柳沢金融相はこれまで、金融機関の不良債権処理策について公的資金再投入不要論を一貫して主張し、積極論の竹中平蔵経済財政担当相らと対立。与党内からも「柳沢氏が代わらない限り、金融行政の迷走は続く」(麻生太郎・自民党政調会長)と更迭を求める声が噴出していた。