現在地 HOME > 掲示板 　★阿修羅♪

次へ　前へ

【ワシントン竹川正記】
２７日の先進７カ国財務相・中央銀行総裁会議（Ｇ７）で塩川正十郎財務相は不良債権処理の加速を公約、これに先立つ日米財務相会談でもオニール米財務長官に不良債権処理加速のため公的資金再投入の可能性を示唆したものの、具体策は一切言及できなかった。背景には、公的資金の再投入に慎重な柳沢伯夫金融担当相と、推進派の竹中平蔵経済財性担当相の間の“閣内不一致”が収拾できていない事情がある。小泉純一郎首相が先の日米首脳会談で公約した「不良債権処理の加速」を本当に実行できるのか。欧米の疑念を払しょくするのは容易ではない。
会談で塩川財務相は「銀行が不良債権と再生可能な企業の選別を進めている」と述べた。その結果、銀行の自己資本が不足する可能性について、その後の会談では「公的資金再投入」の可能性を「持論」として語ったが、会談では公的資金に具体的に突っ込んだ説明は避けた。
オニール長官もそんな日本の事情を知ってか、これ以上不良債権問題を追及しなかった。さらに、「日銀の銀行保有株の買い取りは経済成長につながるのか」と問い質し、デフレ対策、不良債権の抜本処理策を打ち出せないでいる日本を突き放すような姿勢さえみせた。
欧米各国の間では「世界的な株安や米景気回復の鈍化の最大の影響を受けるのは外需に回復を頼む日本」と見ており、「再び景気後退に陥り、世界経済の一層の足かせになる」（米政府筋）とも懸念されている。
それなのに、株価が９０００円割れしても、公的資金再投入をめぐる「閣内不一致」でドタバタし、量的緩和拡大にも踏み出さない政府・日銀の「危機感欠如」に不信感を募らせている。１０月下旬の「緊急対応戦略」が再び対処療法に終われば、日本への失望は決定的になりかねない。

　次へ 　前へ

フォローアップ:

• Re: Ｇ７：塩川財務相「公的資金」具体策示せず　閣内不一致響く［毎日新聞９月２８日］ ( 2002-09-28-14:25 ) 小泉民営化政策は全私企業国営化政策だったのね 2002/9/28 14:53:23 (0)

★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ 　since 1995
　題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。