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国際通貨基金(IMF)は25 日発表した最新の世界経済見通しで、ブラジルに対し、向こう数年間は歳出抑制策を継続して公的債務を大幅に削減し、デフォルト(債務不履行)を回避するよう呼び掛け、低調な中南米経済見通しに警戒感を示した。
IMFのロゴフ調査局長は記者会見で、「ブラジルの債務負担を徐々に減らすことが不可欠だ」とし、「市場では(債務減少が実現しない)リスクが高まりつつあると受け止められている」と述べた。
IMFは、「中南米の経済・金融情勢は、力強さを増しつつあるほかの地域とは対照的に、2002年上期に悪化し、依然としてぜい弱だ」と指摘。ことしの成長率は、中南米全体でマイナス0.6%となる見込みだとし、アルゼンチン(マイナス16%)とウルグアイ(マイナス11%)、ベネズエラ(マイナス6.2%)の景気低迷が域内経済の足かせになるとしている。来年の成長率については、中南米全体でプラス3%の見通しを示し、マイナス成長となるのはウルグアイだけとの見方を示した。一方、ブラジルの成長率はことしが1.5%、2003年が3%と予想。メキシコの成長率はことしを1.5%、2003年を4%とした。