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中国の裁判所が判決で、ホンダのスクーターのデザイン権を無効としたことについて、ホンダは26日、「主張が認められず残念だ」として、上級裁判所への控訴を検討することを明らかにした。
ホンダは、中国で販売している125ccスクーターのデザイン権が無効とする中国当局の決定を取り消すよう求めていたが、現地の裁判所は請求を棄却した。
中国では、日本製バイクのコピーが横行。日本のメーカー各社は行政側に取り締まりを要請、訴訟を起こすなど対策に追われているが、デザイン権については「認定が難しく、法的にもコピーを防ぎにくいのが現状」(関係者)という。
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北京市第一中級人民法院(裁判所)は25日、日本のホンダが中国で発売したスクーターのデザイン権を認めるよう求めて国家知的財産権局を訴えた行政訴訟で、ホンダのデザイン権を無効とする判決を下した。関係者が明らかにした。
中国製コピー車が市場に大量に出回る中、デザイン権が認められなかったことで、コピー車が一層はんらんする懸念が出てきた。
判決の詳しい内容は明らかにされていない。ホンダ北京事務所は判決について「まだ弁護士から連絡がなく承知していない」としている。
ホンダは1994年、このスクーターのデザイン権を取得したが、同局は台湾メーカーが先によく似たデザイン権を取得していたとして昨年9月、ホンダの権利を無効とした。
中国が世界貿易機関(WTO)加盟に備えて昨年7月に特許法を改正、裁判所に不服申し立てができるようにしたことを受け、ホンダは昨年12月、同局を相手に決定の取り消しを求めて提訴していた。
年間に生産される二輪車約1100万台のうち、800万台近くが日本車のコピーといわれるが、ホンダのデザイン権が認められなかったことで、今後、逆にホンダの製品が模造品と訴えられる可能性もある。
中国では80年代に輸入車のコピーからオートバイブームが起きた結果、二輪車メーカーが乱立、現在正規のメーカーが140社、部品を集めて勝手に組み立てる違法メーカーが400社もあるといわれる。