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電子情報技術産業協会(JEITA)が25日発表した02年上期(1〜6月)の電子工業生産は前年同期比20.7%減の9兆3579億円に止まった。JEITAによると「オイルショック以降、過去最大級の落ち込み」という。パソコン、通信機器の不振や海外への生産シフトが響いた。02年通年での同0.7%増の生産見込み額の達成も困難な状況だという。
上期を分野別に見ると、民生用電子機器はサッカー・ワールドカップ(W杯)特需の影響もあり、プラズマディスプレーパネル(PDP)など薄型テレビが好調で、ほぼ前年並みの同1.8%減の8846億円。しかし、パソコンなどの産業用電子機器は、普及率の高まりや値上げで同28.1%減の4兆2807億円だった。世界的なIT(情報技術)不況で在庫調整が進んだ半導体など電子部品・デバイスも同15.1%減の4兆1925億円と落ち込んだ。
JEITAの谷口一郎会長は会見で「IT不況のなか企業の投資が抑制されており、パソコンや通信機器の国内市場は立ち直りの兆しがない」と語り、下期以降の懸念材料に米国株価の低迷などを挙げた。
【熊谷泰】