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http://www.zdnet.co.jp/news/0209/25/ne00_hack.html

ZDNN 2002年9月25日　04:32 PM 更新

世界銀行・IMF会議に“サイバー抗議行動”の可能性
間もなく開催の世界銀行・IMF会議に対し、コンピュータを利用した妨害行動が起きる可能性があるとして、米政府が注意を促している
米政府は、今週ワシントンD.C.で開催の世界銀行・国際通貨基金（IMF）関係会議を前に、システム管理者にコンピュータ攻撃に警戒するよう呼びかけている。
同会議に対しては過去数年間、抗議行動が起きているが、今年は反グローバリズムの抗議活動がさらに高まって、9月27日に都市部の交通を妨害しようとするのではないかと見られている。米政府の全米インフラ保護センター（NIPC）は9月23日、こうした物理的な妨害計画で「攻撃の効果を強めるため、あるいは攻撃に対する各機関の緊急対応を混乱させるために」コンピュータ攻撃を利用する可能性があると警告した。
世銀・IMF会議に対してサイバー攻撃を仕掛けるという具体的な脅しがあったわけではないが、NIPCは「複数のハッカーグループ」がインターネット上での抗議行動を計画している可能性があるとして注意を呼びかけている。
NIPCは、コンピュータ攻撃を行う可能性があるのは、理想主義のハッカーと単なる売名目的のアタッカーの両方だとしている。「サイバー抗議行動では、Webページの書き換え、サービス拒否（DoS）攻撃、誤った情報を広めるキャンペーンなどが行われるだろう」と同機関は声明文で述べている。
NIPCはシステム管理者に、攻撃を仕掛けられたり、第三者への攻撃の踏み台にされることのないよう、自社のコンピュータネットワークを監視するよう勧めている。
また同機関は管理者に、セキュリティ対策を見直して、不必要なトラフィックの流入を制限したり、パスワードとログイン名を変えたり、最新のソフトウェアパッチをあてたりするよう促している。また怪しい動きがあれば、米連邦捜査局（FBI）やNIPCなどの捜査機関に報告するよう呼びかけている。
昨年夏にスウェーデンのイェーテボリで欧州連合（EU）サミットが開催された際には、警察と抗議活動家との間で争いが起き、これを受けて世界銀行は予定していたバルセロナでの会議を中止し、オンラインカンファレンスに切り替えた。
NIPCによると、オンライン政治活動は、サイバー活動家グループのElectronic Disturbance Theater（EDT）がメキシコ政府のWebサイトに攻撃を仕掛けた1998年の事件が起源だという。

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