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自動車の金型メーカーとして、世界有数の技術力を持つ「オギハラ」(群馬県太田市)を、米投資会社リップルウッド・ホールディングスが買収する交渉が不調に終わり、買収計画が白紙に戻ったことが、24日明らかになった。
買収金額や、経営陣の態勢をめぐり、リップルウッド側と、オギハラの立場が最終的に折り合わなかったことが破談の原因とみられる。世界の大手自動車メーカーを支える「技術力」と、国際マネーセンターの潤沢な「資本力」が連携するモデルケースとして注目された交渉は実を結ばなかった。
オギハラは、高度な技術が必要とされる自動車の車体金型を、トヨタ自動車やゼネラル・モーターズなどに供給。非上場ながら同業界の世界トップ企業。
自動車業界の世界的な競争激化に備え、資金調達力の強化などが課題となり、リップルウッドが大半の株式を買い取る方向で、昨年から交渉を続けてきた。オギハラは交渉決裂で、今後は他の提携先を模索する方針という。
一方のリップルウッドは、これまで新生銀行など日本企業へ積極投資してきた。今回の提携交渉は不調に終わったが、米投資会社のJPモルガン・パートナーズも日産自動車系の部品メーカーを買収しており、技術力のある日本の製造業への外資系投資会社の投資は今後も一段と活発化しそうだ。
オギハラとの交渉では、ホンダ副社長やセガ社長を務めた入交昭一郎氏が、新社長に取りざたされるなど、買収交渉の行方が業界で注目されていた。